1921年から39年にかけて、フランスに存在した「アミルカー」というメーカーを今でも知っているという方は、よほどのヴィンテージカーマニアか、クラシックラリーファンでしょう。
なかでも、よく知られているモデルがCGS(アミルカーCのグランスポーツ)およびCGSS(同グランスポーツ・シューベッセ)。シューベッセとはフランス語で“低めること”を意味しますから、CGSSはCGSの“低車高”バージョンだったことが分かります(実際には、低いだけでなく、ホイールベースも短かった。つまりはよりスポーティな仕様でした)。
戦前のヨーロッパにはサイクルカーと呼ばれる小型4輪車を生産するメーカーが無数にあり、なかでもフランスには、このアミルカーのほかにも、BNCやサルムソンといったサイクルカーのスポーツモデルを得意とするブランドがいくつもあったのです。ブガッティはさしずめ、その親玉、でしょうね。サイクルカーとはさすがに呼びませんが。
スーパーチャージャーエンジンを載せたアミルカーCGSSが1927年のモンテカルロラリーで優勝するなど、当時は高性能なスポーツカーとして、高く評価されていたのです。
ちなみに、アミルカーというブランド名の由来は、創始者の名前をアナグラムしたもの、と言われています。
西川淳の、この個体ここに注目! |
日本のエンスージアストが個人で輸入し、レストア途中に引き取った現オーナーが、ほぼ完璧なランニングコンディションへと仕上げた個体です。海外ラリーを含め、クラシックカーラリーへの参戦実績も豊富なため、現状のままでもすぐに、どの国内イベントにも参加できると思われます。有名クラシックカーガレージにて整備済み。
全長3.4mと、軽自動車並みの大きさですが、ドライバーズシートとナビシートを前後にオフセットして配置するというユニークなコクピット設計になっているため、大柄な人でもコンビを組んでラリーに参加できそう。ちなみに、オリジナルではペダル配列がCAB(アクセルペダルが中央)ですが、さすがに乗りづらいため、一般的なCBAへと変更されています。
ラリーへの参戦実績も豊富なオーナー曰く、「軽いから、千ccでもけっこう速いんだよ」、とのこと。戦前車でクラシックカーラリー参戦は、自動車趣味の究極のひとつ。たいていの大会では、年代の古いモデル順にゼッケンが渡されます。1928年式であれば、ほとんど全ての国内イベントでシングルナンバーのゼッケンが付与されるはず。アミルカーでいきなりメジャーデビューしてみては?
戦前モデルのため、オリジナル度合いなど判断できないところもあります。現車要確認にて、ご検討ください。
年式 | 1928年 |
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初年度 | 2014年3月 |
排気量 | 1,074cc |
走行距離 | |
ミッション | 3MT |
ハンドル | 右 |
カラー | ブルー |
シャーシーNo | 0455 |
エンジンNo | |
車検 | 2017(H29)年2月 |
出品地域 | 東京都 |
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