スポーツカーの定番を、 気楽なオートマで

ロングノーズ&ショートデッキのスポーツカースタイル。その定番こそ、ジャガーEタイプでしょう。スポーツカー界の“永遠のアイドル”というべき存在で、そのスタイリングは、トヨタ2000GTやフェアレディZなど、その後の多くのスポーツカーにも影響を与えています。

またの名を、XK-E。61年にデビューし、75年に生産を終えるまで3度のビッグチェンジを経験し、それぞれにシリーズ1、シリーズ2、シリーズ3という呼び名が与えられ、いずれにも根強いファンがいます。

当初はFHC(フィックス・ヘッド・クーペ)とOTS(オープン2シーター)の2車形でしたが、シリーズ1の途中、66年にホイールベースを229ミリ延長した2+2クーペも追加されました。このとき、オートマチックトランスミッション仕様も選べるように。

シリーズ1には、3.8リットルと4.2リットル(64年以降)のいずれもストレート6が積まれており、アメリカの保安基準に併せて小改良を施したシリーズ1.5と呼ばれる過渡期のモデルを含めて、およそ4万台近くが生産されたことになり、一躍、スポーツカーの大ヒット作として名声を得ることになりました。

68年には、さらにアメリカの保安基準にマッチさせたシリーズ2が登場します。シリーズ1.5と同様にヘッドライトカバーがなくなって大きなライトが備わるようになり、また、ワイパーが3本から2本へ、リアバンパーが分割式から左右一体型へとそれぞれ改められたのが、最大の識別のポイントです。エンジンは4.2リットルストレート6のままでしたが、アメリカ仕様はキャブレターの変更などによりパワー&トルクダウンを余儀なくされました。それでも、Eタイプの人気は衰えず、71年までに3車形トータルで1.9万台近くが製造されています。

71年になると、5.3リットルの新開発V12エンジンを搭載したシリーズ3が登場し、シリーズにパワーが戻ってきました。ボディタイプはOTSと2+2クーペの2種類のみでしたが、75年に生産が終わるまで、実に1.8万台以上が世に送り出されたのです。


西川淳の、この個体ここに注目!

アメリカ仕様のシリーズ2オートマチック2+2クーペです。現オーナーは、Eタイプのスタイルに憧れて(憧れない人なんていませんね!)、毎日楽しめるようにとあえてAT仕様を選び、機関系の整備をしっかり行なって、普段のアシとして使っておられたそうです。実際、エンジンはとても好調で、オートマチックもRに入れたときに少しショックを感じる程度。さほど不安を感じさせることはありませんでした。

毎日乗ることを前提にされていたためか、エクステリアのコンディションは、やれが目立ちます。古い時期に再塗装されたボディも、全体的に艶は失われており、ボンネットやリアドアまわりにペイント剥げやヒビがいくつか見受けられました。外装のきれいさを求める方には不向きかも知れませんが、そこはいっそ、自分で好みの色に仕上げるというのも面白いかもしれません。

というのも、機関系が好調なうえに、インテリアがすごくキレイだから。こと、ドライバー目線でいる限りにおいて、毎日使うにあたってのストレスが、まるでない。きちんと乗られてきた個体だな、ということが、よく伝わってきました。乗りながら、仕上げる楽しみもある、と考えれば、案外、面白い選択と言えるかも知れません。

そうですねぇ、ボクならしばらくはこのままで、長距離ドライブ系のラリーイベントなんかにお気楽モードで参加しつつ、将来的にはライトブルーあたりにリペイントしてぱりっと仕上げてみる、なんて楽しみ方をするでしょうね。

そうやって勝手に夢が広がっていくこともまた、格好いいスポーツカーならでは、でしょう。

車両スペック

年式1969
初年度20023
排気量4,235cc
走行距離119,745km
ミッション3AT
ハンドル
カラーグリーン
シャーシーNo
エンジンNo8L-94242-S
車検
出品地域群馬県
  • レポートは売り主さまへのヒアリングと現車の視認を元に構成されており、必ずしも掲載内容の裏付けが取れている訳ではありません。CARZYは掲載内容の正確性・無謬性を何ら保証しません。
  • 車両の状態を専門的にチェックしているわけではありませんので、何らかの不具合や故障が含まれる場合があります。また取材から日にちが経過することによる状態変化もあり得ます。掲載情報はあくまでも参考情報であることをご理解いただき、購入に際してはご自身の車両状態チェックとご判断を優先ください。
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