金曜日。週末最初のビッグイベントは、カーメルにあるゴルフコースリゾート、クエイルロッジで開催される、「モータースポーツギャザリング」だ。日本語で分かりやすく言えば、“すっげえスポーツカーの集い”、だろうか。ちなみに、クエイルロッジはかの“ペニンシュラグループ”(香港上海大酒店有限公司)の一員だ。
いくつかのテーマに沿って、歴史的なレーシングカーから最新のスーパーカーまで、宝石の如きスポーツカーたちがフェアウェイ上に勢揃いする。2011年に第9回を迎えたばかりという、いわば“新参者”であるにも関わらず、近年、モントレーの週末においては最も注目されるイベントのひとつに成長した。それゆえ世界中のプレミアムブランドがこぞって協賛している(2011年のメーンスポンサーは、ベントレー。フェラーリ、ランボルギーニ、ロールスロイスなどほぼ全てのプレミアムブランドがサブスポンサーとして名を連ねた)
とにかく、その人気っぷりたるや、すさまじい。例年、インターネット抽選によるチケット販売はアッという間に完売御礼。プレスパスさえ入手困難というのだから、取材者泣かせである。
人気のヒミツは、もちろん、集うクルマたちのクォリティの高さにあるわけだが、最新スーパーカー試乗(11年はSLS AMG やアヴェンタドールに乗れた)や、オフロードチャレンジ、ヘリコプターフライト、ボーナムのカー&グッズオークションなどなど、車両展示以外にもマニア垂涎のアクティビティが沢山用意されているというあたりにもありそう。個人的には、ラグナセカサーキットのイベントに出場するレーシングカーたちが隊列を成して会場内を一周する、“リユニオンtoクエイル・ラン”が大好物。爆音を轟かせる歴史的レースカーを間近で見るチャンスなど、そうそうない。しかも、彼らは、なんと公道を走って移動してくる!もちろんCHP警察の協力のもと、だ。