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Rolex Monterey Motorsports Reunion - In the PADDOK:MAZDA RACEWAY LAGUNA SECA

モータースポーツ・リユニオン × ラグナセカ・レースウェイ
words / Jun Nishikawa

クラシックレーシングカーの桃源郷、パラダイス…

親子や友人、夫婦でテントにクルマと工具だけ、というシンプルなチームから、F1顔負けのレーシングホームに珠玉の名車をずらりと並べた豪華な所帯まで、さまざまなシーンをさがして、まずはくまなくパドックを歩き回って楽しもう。レースに出場しない、エントリーもしていない逸品が飾られていることだってある。
エントラントたちは走らせる名車たちの整備に余念がなく、その様子をみているだけでも、本当に楽しい。カウルやフードを外した“ナカミ”を見ることなど、そうそうないから、オールドF1やCカーの内部をじっくり見るにはまたとない、いい機会。それに、クルマのことをもっとよく知りたければ、直接クルマを見ながらオーナーに聞くことができる。遠慮はいらない。よほど失礼な聞き方や間の悪いタイミングでなければ、彼らは大好きな愛車のことを、コト細やかに、そして誇らしげに教えてくれるはずだ。もちろん、英語で会話、になるけれど・・・。
芸術的なフェラーリ3リッターV12やカンナムのおばけV8、戦前のグランプリエンジンや懐かしいF1エンジンの目覚めを間近で見て聞いて匂いを嗅いだ瞬間の、あの胸の高鳴りと心の昂揚・・・。そして、そんな名車たちが、満を持してピットレーンを出て、コースインしてゆく。スタートフラッグとともに響き渡るエグゾーストノートの大コーラス。繰り広げられる、先頭集団の真剣バトル。抜きつ抜かれつ、トラブルあり、クラッシュあり、ドラマあり、そして、チェッカーフラッグ・・・。ラグナセカでの“動くクラシックカー”という要素こそ、モントレーウィークエンドをいっそう特別な週末に仕立て上げているのだと思う。規模と内容でこのイベントを肩を並べるのは、世界でもほかに、モナコ・ヒストリックとグッドウッド・リバイバルくらいしかない。
ちなみに、ラグナセカでのイベントそのものは、金曜日からはじまる。金曜に全クラスの予選、土曜午前にAグループの練習走行、午後に同決勝、同様に日曜午前はBグループ練習、午後同決勝、というパターンだから、すべてのクルマが走る姿を一日で見たい!というのであれば、金曜に行くしかない(実際、予選だけ走ってトラブル、というクルマもあるから全てを見たいなら金曜が理想的)のだけれど、あいにくその日には他にイベントがある。オススメは、土曜の午前にパドック見物、午後、Aグループのレースをじっくり観戦。そして、日曜の午後にもう一度戻ってきてBグループのレースを見る。ボクは例年、このパターンです。
さあ、それではカメラマンがパドックから切り取ったシーンの数々を、とくとご覧に入れよう。
モータースポーツ・リユニオンパドック写真 モータースポーツ・リユニオンパドック写真 モータースポーツ・リユニオンパドック写真
※記載されている内容は取材当時のものであり、一部現状とは内容が異なる場合があります。