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たとえば、この写真の光景をみて、アナタはどう思っただろうか。これもモントレーの週末の、きっと何かのイベントだと、思われたに違いない。
実は、コレ、金曜昼のクエイルロッジ駐車場の様子だ。この日、クエイルロッジでは、週末屈指の人気イベント“モータースポーツギャザリング”が開催されていたわけだが、そのイベントをお目当てに、それこそ“そのままどうぞ中へお進み下さい”と言いたくなるような名車たちが、駐車場に揃ってしまうのだ。
何も有名なクルマばかりじゃない。スーパーカーだって、クラシックカーだって、アメリカンマッスルだって、日本車だって、レンタカーだって、何だって集ってくる。その様子を見ているだけで、もうイベント会場に入らずとも満足できてしまうほど。

これは、なにもモータースポーツギャザリングに限ったことじゃない（もっとも質の集中だけでいえば最も高かったりするのも事実だけれど）。コンコルソイタリアーノでも、ラグナセカでも、ペブルビーチでも、駐車場はめっぽう面白い。
たとえば、ラグナセカでは、メイクスやクラブごとにパーキングの割り当てがあって、どんなクルマ好きでもウェルカム、一緒に楽しもうという精神である。イタリア車が偉くってほかはダメ、とか、日本車の古いのはいいけれど新しいのはダメ、とか、そういう分け隔てがない。
もちろん、イベントに参加するには、厳密で高いハードルがあるのだけれど、それを見て楽しむ方には、制約がほとんどない。同じ週末に、アメリカンマッスルからイタリアンスーパーカーまで、どんなクルマ好きでも、楽しめるように工夫されている。その、大きな世界観が、素晴らしいとボクは思っている。
夏のモントレーの週末に行く機会があったなら、駐車場をまずはじっくり見て欲しいと思う。
リアルなクルマ好きたちのナマの姿を見ることができるだろう。