シンプルなドライビングテイストに憧れて

西川淳が愛車を自らアピール!

自分で言うのもなんですが、とてもコンディションの良い、第二世代ヌォーバ・チンクェチェントです。5年前に、関西のフィアット500界では有名な専門ショップ『スクーデリアデサキ』で購入。スーパーカーばかり試乗する毎日、身体がパワーバカになりやしないか、と心配になり、リハビリ用に最適だと思って買いました。

800馬力で普通、なんて世界にいると、それって本当に楽しいの?、と、疑問に思うこともあります。仕事だから仕方ないんですが、ビッグパワー不感症になってしまうというか。で、いちどキホンに立ち戻って、クルマを運転するということの根源的な楽しさを見つめ直してみたい、と思ったのも、チンクを買うきっかけでした。そんなとき、出崎(スクーデリア・デサキ代表)さんに出会った。チンクなら大好きなイタリア車の基本でもありますしね。

ちょうど、デサキさんに、フルレストアの後さほど使われていない出戻り個体が在庫されていました。第一世代の人気モデル“スポーツ”のカラーリングも可愛い個体でヒトメボレ。けっこう走り屋の仕様になっていたため、いくつかのポイントを好みの仕様に仕立て直すことを条件に、購入しました。エンジンは、扱いやすい650cc仕様を既に積んでいましたが、そこにシンクロ付きの126用ミッションを組み合わせ、インテリアも鮮やかな水色に変更、そして、これが最も大きなポイントですが、内装の仕様を元々の豪華なLからあえてF仕様へとグレードダウンしています。チンクェチェントには、やっぱりシンプルなインテリアが似合いますから。

ステアリングホイールやメーターまわりは、全て純正のF用(中古品)に換装されています。ペダル類やオーディオは前オーナーのままですが、見た目の妙にスポーティな感じはともかくも、使い勝手は悪くありません。買ってから、基本的には京都の街中をタマにドライブするくらいだったので、エンジンルームを筆頭にとてもきれいなコンディションを保っていると思います。ボディや金属部分にペイント亀裂やキズ、錆も何カ所か見受けられますが、これらを補修して乗ることもまたチンクェチェントの楽しみというものです。

こう見えて、けっこう速い。十分にスリリングな走りをみせてくれます。街中ならスーパーカーにも負けません。ドライビングファンの基本をもう一度教えてくれる貴重なクルマだと思います。大事にしていただける方に、ぜひ、この楽しみを味わってもらいたいと思います。

車両スペック

年式1970
初年度19999
排気量652cc
走行距離
ミッション4MT
ハンドル
カラー水色
シャーシーNo110F2505188
エンジンNo
車検20183
出品地域京都府
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