英国の名門ロータスといえば、エランやヨーロッパといった昔の名スポーツカーの名前が、まずは思い出されることでしょう。ひとりの天才エンジニア、コーリン・チャプマンによるバックヤードビュルダーに始まって、F1をはじめとするモータースポーツシーンでも一世を風靡するに至ったロータスは、その実績を見る限りにおいて、フェラーリと並び称されてもいいくらいの存在なのです。
80年代前半にチャプマンがこの世を去ってしまってから今日までの道のりは決して平坦ではありませんでした。けれども、ロータスは依然としてスポーツカーメーカーの極北であり続けています。
モダンロータスのイメージを決定付けたのが、90年代半ばに登場したエリーゼでした(ロータスの車名は伝統的にEで始まります)。画期的なアルミニウムモノコックボディにFRPのユニークなエクステリアをまとったこのミドシップライトウェイトモデルは、レーシングカーのようなハンドリングをもつリアル・スポーツカーとして、瞬く間に世界中の“運転好き”を虜にします。
なかでも、フェーズ1もしくはシリーズ1と呼ばれる初期型にはボディ骨格以外にもアルミニウムが多用され、エアコンや快適装備が省略されたスパルタンな仕様で、スタンダードモデルの120馬力エンジンでも驚異的なパフォーマンスを実現していました。
シリーズ1は2001年まで生産されました。99年から2000年にかけてはマレーシアでも組み立てられています(プロトン製)。
西川淳の、この個体ここに注目! |
初期型エリーゼといえば確かにイエローなイメージが強いですね。けれどもこの個体、実はシルバー。ラッピングでイエローになっているだけです。次に乗られる方が決まり次第、ラッピングを剥がし、オリジナル塗装のメンテナンスを行なった後に納車という段取りになりそうです(要相談)。現状、フロントカウル右に未塗装の修復跡があり(走行には全く支障はありません)、それをキレイに補修してからの納車です。
97年生産ですから正真正銘の最初期フェーズ1。実は現オーナー、フェーズ3まで乗り継いだというエリーゼマニアなのですが、最もロータスらしいのがフェーズ1だったからと、この個体を買いなおすにいたった、のだそう。
純正アフターパーツを使って細かくモディファイされています。エンジンもウェーバーのスポーツインジェクションに換装。アシやマフラーも変更されています。カーボンルーフやドライバーズシートは社外品。バッテリーやラジエターは交換したばかりだということでした。ライトカバーやノーマルのステアリングホイールも付属しています。
エリーゼは、後生大事に保管しておくクルマではなく、乗って乗って乗りまくって楽しむべきクルマ。世界中のクルマがコレクタブルオンリーになったとしても、エリーゼだけは乗り倒して欲しい。そういうクルマですから、この個体のようなモディファイはむしろ大歓迎だと思います。
世界一のコーナリングマシンとも称されるエリーゼ。貴重な最初期型のシリーズ1をぜひ一度、お試しください。
年式 | 1997年 |
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初年度 | |
排気量 | 1,796cc |
走行距離 | 107,826km |
ミッション | 5MT |
ハンドル | 右 |
カラー | 銀 |
シャーシーNo | |
エンジンNo | |
車検 | |
出品地域 | 宮崎県 |
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