車両価格
1,550万円
( 成約手数料込 1,605万円 )

現代アストンマーティンの 礎となった名車

1913年に誕生した英国の高級スポーツカーメーカー、アストンマーティン。戦前から一貫して、世界トップレベルの高性能車を造り続けてきましたが、この手の“元手の掛かる高性能車ビジネス”の例に漏れず、その歴史は平穏ではありませんでした。

ヴィンテージカー界において今なお高い人気を誇る伝説のデイビット・ブラウン時代(以前のDBシリーズ)ののち、長らく不遇をかこっていた名門ブランドが、現代へと繋がる再生のきっかけとしたのが、90年代から始まったフォード傘下時代の終盤に開発された初代V12ヴァンキッシュだったのです。

2001年にデビュー。6リットルの新開発V12DOHCエンジンを搭載し、それに6速シングルクラッチミッションと組み合わせ、さらにはドライブ・バイ・ワイアシステムを採用するなど、当時の最新技術が盛り込まれた大型グランツーリズモでした。なかでも、アルミニウムを駆使したボディ骨格は現代へと続くVHプラットフォームの礎となったもので、その観点からも初代ヴァンキッシュこそがブランド復活の狼煙であったということができるでしょう。

無骨なまでに逞しいクーペフォルムは、当時TWRデザインに所属し、現在はジャガーのチーフデザイナーを務める名デザイナー、イアン・カラムによるもの。その姿カタチの強いアピール力が、現代の興隆に繋がったといっても過言ではありません。

2004年にはヴァンキッシュSへと進化を果たします。エンジンパワーは460bhpから520bhpへと引き上げられました。リアトランクの後端がつまみ上げられて、よりスポイラー的な形状になったのがSの特徴です。

生産台数は、前期が1492台、後期のSが1086台。2007年、1955年からアストンマーティンを造り続けてきたニューポートパグネルの工場(現在はクラシックセンター)閉鎖とともに、その生産を終えています。


西川淳の、この個体ここに注目!

車体番号と登録年月日から想像するに、わずかに1086台のみが造られた後期型Sの、ほとんど最終、アルティメイト・エディション(限定50台)の生産が始まる直前にラインオフした個体だと思われます。

走行距離も1.4万キロと少なく、内外装ともに極上のコンディションを保っていました。惜しむらくは、ダッシュボードに、液晶ミラーの液体漏れによる汚れが付いていること。それを除けば、生産後10年以上経った今に望みうる、最高の個体のひとつと考えて良いでしょう。

ノーズまわりには保護フィルムが貼ってありますが、経年劣化のため黄色く変色し始めています。納車時には剥がしてお届けするか、最新のフィルムに貼り直す(有償)ことも可能ということです。

車両スペック

年式2007
初年度20079
排気量5,935cc
走行距離14,000km
ミッション6AT
ハンドル
カラーパールホワイト
シャーシーNo502536
エンジンNo19597
車検2020(R2) 1
出品地域宮崎県
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