2000年代初頭より愛知県のオリジナルカーメーカー、株式会社車輪庫によって、「デュッセン バイエルン」のブランド名で製造、販売されたモデル。現在、この企業についての詳細は不明なのですが、当時自らのクルマを作りたいというオーナーのベンチャー精神によって実現したもののようです。
BMWZ3をベースにメルセデス・ベンツ190SLを模した「デュッセン バイエルン マイスター」、同じくBMWZ3をベースにBMW507を彷彿とさせる「デュッセン バイエルン アグネス」。そして、日産マーチをベースにフィアット500をモチーフとした「デュッセン バイエルン リッツ」といったモデルが存在しました。
ベースとなるBMW Z3は、新車もしくは中古車で、4気筒モデルや6気筒モデル、左右ハンドル、AT/MTなどいずれも選択が可能だったようです。前後のボディパネルはグラスファイバー製で、前後にはクラシカルなスチール製のメッキバンパーが備わっており、ボディカラーは6色(白、黄色、赤、銀、青、黒)の設定。このデュッセン バイエルン マイスターは100台の限定販売と言われています。
藤野太一の、この個体ここに注目! |
この個体は後期型のZ3をベースとしたもの。231psを発揮する3リッター直列6気筒DOHC(M54エンジン)に5速ATの組み合わせです。内装は、ステアリングのセンターパッドにデュッセン バイエルンのロゴが入りますが、基本的にZ3そのものです。前オーナーはとても大事にされてきたようで、取材時の走行距離は3万9500kmほどでしたが、内装は樹脂パーツやウッドパネルなども大きなヤレもなく、まだどこか新車当時の雰囲気が感じられるほどです。インテリアでノンオリジナルな部分は、カーナビ、レーダー、ETCを取り付けていることと、ルームミラーをダッシュボード上に移設していることくらい。(オリジナルのミラーは保管されているそうです)。
またエクステリアではサイドミラーがクラシックなタイプに変更されています(こちらもBMWの純正品が保管されていました)。ボディに大きなキズや凹みなどはありませんが、メッキバンパーにわずかにサビが浮き始めているのと、ホイールのガリ傷などがあり、雰囲気が大切なクルマだけにこのあたりは補修した上で乗りたいところです。
少し試乗することができましたが、機関系に不具合はなく、BMWのストレート6らしさが味わえます。幌は電動開閉式で状態は悪くありません。リアスクリーンの部分に折りたたむとついてしまうキズやホツレがありますが、このあたりはいまもBMWの部品を使って修理することができるようです。
年式 | 2000年 |
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初年度 | 2000年9月 |
排気量 | 3,000cc |
走行距離 | 39,500km |
ミッション | 5AT |
ハンドル | 右 |
カラー | シルバー |
シャーシーNo | WBACN52-060LL3304 |
エンジンNo | |
車検 | 2020年(R2)6月 |
出品地域 | 神奈川県 |
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