レースカーは ヒストリーが大事

フェラーリが、V8ミドシップの人気ラインナップシリーズを活用してジェントルマンドライバー向けのワンメイクカー選手権運営に取り組みはじめたのは、93年からで、348シリーズをベースにサーキット用装備を加えた市販モデルでスタートしました。その後、ベースモデルがF355、360モデナ、F430へと進化するたびに、チャレンジ用モデルも本格的なレーシングカーへと発展していきます。

なかでも2011年にデビューした458イタリアをベースに製作されたチャレンジモデルは、もはやロードカーの域を超えて、限りなくレーシングカーに近い存在へと進化しました。前作にあたるF430チャレンジからの進化幅も大きく、フェラーリのセイチフィオラノテストトラックでのラップタイムは、なんと2秒も早くなりました。

ミドに搭載されているのは4.5リットルの自然吸気V8エンジンで、出力はノーマルモデルと同じ570PSながら、軽量化された車体と専用のサスペンションシステムのおかげで、ノーマルモデルとは比べ物にならないサーキット性能を発揮します。さらには2014年以降に設定されたEVOにおいてはGTカーのようなリアウィングを備えるなど、本格的なレースエロダイナミクスも採り入れられています。また、トラクションコントロールシステム“F1トラック”をレースカーにも初採用しています。もちろん、車内はロールゲージを張り巡らせた完全レーシングコクピット。窓も軽いプレクシグラス製です。

この458チャレンジがデビューしたのちに、フェラーリ本社が主催する“フェラーリ・チャレンジ”は、欧州・北米に次ぐ三番目のシリーズ“アジア・パシフィック選手権”を開催するに至り、世界的なワンメイクカーレースシリーズとしての地位を確固たるものにしました。


西川淳の、この個体ここに注目!

スイスの Kessel Racing でメンテナンスされていた車両です。2015年のフェラーリ・チャレンジ EU Coppa Shell でシリーズチャンピオンを獲得した由緒ある個体と言っていいでしょう。ちなみに、Kessel Racing はフェラーリのコルセ・クリエンティ(レース部門)と同様のメンテナンスが可能なファクトリーとして、ヨーロッパでは有名なファクトリーです。

現在は、オーナーの好みでマルティニカラーに仕立てあげられ、ヒルクライムなどに参戦した実績があります。実戦で使用されたレーシングカーのため、細かなキズなどを気にする方にはまったく向きません。逆に、フェラーリのレーシングカー、特に自然吸気エンジンのレースカーを思う存分サーキットで試してみたいという方には絶好の個体だと思います。

今後ますます、高性能車を思う存分楽しむためにはサーキットなど限られたクローズドエリアに行かなければならなくなってしまいます。スーパーカーでサーキットを楽しみはじめたら、必然的に行きつくところはチャレンジマシンのような準本格レーシングモデル。いちどでもレーシングカーでサーキットを走ったならば、もう、ロードカーには戻れなくなるかもしれません。

レースヒストリー;

2014 Ferrari Challenge Trofeo Pirelli Coppa Shell
TANBUL PARK Race1 3rd place
TANBUL PARK Race2 1st place
SILVER STONE Race1 2nd place
SILVER STONE Race2 3rd place
PORTIMAO Race1 3rd place
BRNO CIRCUIT Race1 2nd place
MONZA Race1 3rd place

2015 Ferrari Challenge EU Coppa Shell NA
VALENCIA Race1 1st place
VALENCIA Race2 1st place
IMOLA Race1 3rd place
PAUL RICARD Race1 1st place
PAUL RICARD Race2 3rd place
HANGARORING Race1 1st place
MUGELLO Race1 1st place
MONZA Race1 1st place
*2015 Ferrari Challenge EU Coppa Shell NA Series Champion

車両スペック

年式2014
初年度
排気量4,499cc
走行距離11,600km
ミッション7セミAT
ハンドル
カラー
シャーシーNo201796
エンジンNo227965
車検
出品地域群馬県
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